アフターケア事業「ゆずりは」

ゆずりは 高橋亜美より

ゆずりはでは
虐待を受けた相談者のひとたちとの出会いから、
虐待をなくしていくために、虐待をしてしまったひとへの理解や寄り添いをしていくことも必要と感じ
7年前から
虐待や不適切な関わりを子どもにしてしまっているを親の回復プログラム
「マイツリーペアレンツプログラム」を実施するようになりました。

子どもへの不適切な関わりをなんとかしてやめたいと思っている母親たちとの出会いのなかで、
虐待をしてしまう要因を十把一絡げにできないこと、
虐待加害者も深い傷つきや不安を抱えていること、
自分の意志だけでは暴力や支配をやめることがとても難しいこともよりわかるようになりました。

今、コロナウイルス感染防止のために、
多くの親子が、家庭という密の空間で、長時間過ごさなければならない環境にあります。
それは、子どもと安心の関係を育めている親にとってもしんどくなるような環境です。

普段から子どもに支配的になったり、
暴力を振るってしまうことを
どうにかしてやめたいと思っている親たちにとっては、
子どもとの関係がさらに息苦しく辛い状況になってしまっているのではないかと懸念します。

家族、親子、パートナー、
大切にしたい関係だからこそ
人と人との間には、
安心な関係が守られるための距離が必要だと思います。

子どもとの関係に苦しさやしんどさを感じたとき
「親なのに」「大人なのに」と
自分を責めてしまうひとも少なくありません。

親子、家族、パートナーとの関係のなかで苦しいという感情があっていいと思います。
感じていけない感情はないです。

自分の気持ちを置き去りにしたり、
蓋をしないことは
大切なひとと安心な距離を保つために必要なことだと思います。

その一方で
(矛盾してきこえてしまうかもしれませんが)
苦しみを閉じ込めておくことで、生きてこられた今までがあったこと、
或いは、今はまだ閉じ込めたままにするしかない心の状態であることも
どうか大切にしてほしいです。

感染防止のためにできること、
自分の気持ちに心を傾けること、
どちらも、自分と大切なひとたちの
安心と安全を守るために大切にしたいことです。

アフターケア相談所ゆずりは  高橋亜美